"Banana Co."


Oh Banana co.
We really love you and we need you
And oh banana co.
We'd really love to believe you
 
But everything's underground
We gotta dig it up somehow
Yeah yeah
 
Oh she said "No go"
She said she'd like to
She's seen you
But no, no go
She knows if you die then we all do
 
And everything's underground
We've gotta dig it up somehow
Yeah year
 
Everything's burning down
We gotta put it out somehow
Yeah yeah

あぁ、Banana Co.さん
僕たちはあんたの会社が本当に大好きだし必要なんだ
そしてBanana Co.さん
心の底からあんたの会社を信じたいと思ってるんだよ
 
でも何もかもが隠されているんだ
何とかしてはっきりさせないと
そうさ、隠されてるのさ
 
彼女は「行ってはダメ」と言うんだ
彼女はあんたの会社に行って
色々見てきたんだってさ
なのに僕らに行くなというのさ
あんたの会社が潰れたら僕たちみんな生きていけなくなるって
 
そして全てがごまかされているんだ
なんとかして真実を突き止めないと
そうさ、ごまかされているのさ
 
全てが焼き尽くされようとしている
それでも真実をなんとかつかまなきゃいけない
そうさ、そうなんだよ

いままでうって変わっていきなりマイナー曲です(汗)ファンでも聴いたことない人が多いかと。
イッチ (ジャパン・ツアー・ミニ・アルバム)Street Spirit (Fade Out) [CD2]に収録されてます。
前者に収録されているのはアコースティックバージョンで後者はエレクトリックバージョンです。
ギターの唸りを聞ける後者がおすすめ。amazonで試聴が出来ます。一番おいしいところは全く聞けないけど。
 
曲が生まれた詳しい背景は分からないけど、タイトルと歌詞の内容から察するに多国籍企業を批判した内容の歌のよう。*1
バナナのプランテーション経営が題材として取り扱われている。
多国籍企業が展開するバナナ農園に働きに行こうとしている農夫が主人公が
企業の搾取の構造に組み込まれそうになっていることに気付いたというような内容。
トムの強烈なメッセージが伝わってくる歌。
 
この曲において何よりも特筆すべきはやはりサビの"We gotta dig it up somehow"の部分の、
悲痛な叫びともとれるトムのファルセットとそれに続くギターのうねり。
"No Surprises"を思わせる穏やかでかつ脱力感に包まれた雰囲気から一転して曲は張り詰める。
第2ヴァースの最後から始まるギターソロはradioheadの全ての作品の中でも1,2を争う出来では無いかと思う。
 
アルバム未収録なのが不思議なくらい。ちょっと短いのが残念だけど。
"Lift"や"True Love Waits"に匹敵するくらいに好きな未収録曲です。
ファイル交換で手に入れても何でもいいので是非一度聞いてみることをオススメします。
 

Street Spirit (Fade Out) [CD2]

Street Spirit (Fade Out) [CD2]


*1:確かトムは反グローバリズムのキャンペーンに参加している

"Sit Down. Stand Up"

のPVをYouTubeを徘徊中に発見。シングルは出てないと思うんだけど何でPVがあるんだろ。
YouTubeによく置いてあるアマチュアビデオでもなさそうだし。
ともかく内容はなかなか衝撃的。
正直「Hail to the Thief」の中では真ん中ぐらいの出来の曲だと思ってたけど
この映像と合わせて聴くと一気に印象が変わってしまった。
「Hail to the Thief」っていうアルバムのタイトルがブッシュへのあてつけだというのを思い出した。
一見の価値ありかと。


http://www.youtube.com/watch?v=8h710ptFIMk&search=radiohead%20



Hail to the Thief

Hail to the Thief

radiohead "creep"


When you were here before
Couldn't look you in the eye
You're just like an angel
Your skin makes me cry
You float like a feather
In a beautiful world
I wish I was special
You're so fucking special
 
But I'm a creep
I'm a weirdo
What the hell am I doing here
I don't belong here
 
I don't care if it hurts
I wanna have control
I want a perfect body
I want a perfect soul
I want you to notice
when I'm not around
You're so fucking special
I wish I was special
 
But I'm a creep
I'm a weirdo
What the hell i'm doing here
I don't belong here
 
She's running out again
She's running out
She runs runs runs
 
Whatever makes you happy
Whatever you want
You're so fucking special
I wish I was special
 
But I'm a creep
I'm a weirdo
What the hell am I doing here?
I don't belong here
I don't belong here

君がここにいた時
君の目を見つめるなんて出来なかった
君はまるで天使のようで
その肌に触れるだけで涙が出るくらい
君は羽のように舞っているのさ
美しい世界で
僕もそんな風に特別になりたいんだ
君はほんとうに特別な存在なんだ
 
だけど僕はつまらない奴なんだ
君とは違うおかしな野郎なんだ
一体ここで何をしてるんだろう
ここは僕の居場所じゃないのに
 
傷ついたって構わない
自分を失いたくはないんだ
完全な肉体が欲しいし
完全な精神が欲しいんだ
僕のことに気付いて欲しいのさ
君の傍にいなくとも
君は本当に特別な存在
僕も同じように特別だったら
 
だけど僕はクズ野郎なんだ
気持ちの悪い人間なんだ
一体ここで何をしてるんだろう
ここは僕の居場所じゃないのに
 
彼女がまたいなくなってしまう
ここからいなくなってしまう
だんだんと消えていってしまう・・・
 
君が幸せになるんだったら何だっていいさ
君が望むならなんでもするよ
君はほんとに特別なんだ
僕もそんなふうに特別でありたい
 
でも僕じゃダメなんだ
僕みたいなクズなんかじゃ
一体ここで何をしてるんだろう
ここは僕の居場所じゃないのに
僕の居場所なんてないのに・・・
知る人ぞ知る名曲というかなんというか。ともかくradioheadファンならみんな知ってる(もしかしてみんな歌える?)"creep"。知ってる人は歌詞の内容は言わずもがなという感じですが一応紹介しておきます。

おおざっぱにいえば、自分の恋の対象があまりにも特別な存在に見えて、自分ではとてもつりあわないと思ってしまう男が主人公の曲。

トム曰く「その時、僕が経験していた障害の多い恋愛関係から生まれた」曲らしい。*1トムの学生時代、オックスフォードには二つのミュージックシーンがあった。トムとは違うミュージックシーンに住む女性に恋していて、その二つは巡り合うことがないものだとトムは思っていたという背景がこの曲の「ここは僕の居場所じゃないのに」というような歌詞の裏にあるようだ。

この曲のハイライトはやはりサビの直前のジョニーによる「ガシャッ、ガシャッ」というギター・フックだろう。これが"creep"のインパクトをさらに大きなものにしているといえるだろう。ちなみに何故このアレンジが生まれたかということについては諸説あって、レコーディング中のアクシデント説、ジョニーが"creep"をあんまり好きではなかったので曲を滅茶苦茶にしてやろうとしたら逆にそれがはまった説などいろいろあるがその真相は不明である。

いずれにしてもradioheadの初ヒットであるこの曲は未だに多くのファンの心をつかんでいる。最近のライブでこの曲をやる様になってくれたのは非常にありがたいことだ。
ちなみにYouTubeSummerSonic'03 Tokyoでの"creep"のライブ映像があります。
PVを見たことない方はこちらにあります。ぜひご覧あれ。

パブロ・ハニー

パブロ・ハニー

次回予告

とりあえずしばらくはradioheadを扱うつもりですが、選曲に迷ってます。
前回やってみて、歌詞をきちんと訳すのは結構骨が折れることを実感。
よく考えてみるとすっきり筋の通る訳に出来る曲は案外少ないことに今頃気付く。
まぁ次回は無難にradiohead "creep"を扱うつもりです。

CCCDもとい、コピーコントロール銀円盤

RoyksoppRöyksopp's Night Outが明日発売。購入予定。日本版が既に二月に出ているのだが、コピーコントロール銀円盤なので購入見送り。
東芝EMIはセキュアCDとかいって誤魔化してるみたいだけど、やってることはCCCDと変わりない。
店頭だとCCCDのロゴが表示されてないので非常にややこしい。
まぁ輸入版という逃げ道があるだけまだましかも。それにしても日本の消費者はなめられとるな、と。
音楽業界はもうちょっとなんとかならんのか?云々の話はまたいつか。

radiohead "fake plastic trees"


Her green plastic watering can
For her fake Chinese rubber plant

In the fake plastic earth
That she bought from a rubber man
In a town full of rubber plans
To get rid of itself
 
It wears her out, it wears her out
It wears her out, it wears her out
 
She lives with a broken man
A cracked polystyrene man
Who just crumbles and burns
He used to do surgery
For girls in the eighties
But gravity always wins
 
It wears him out, it wears him out
It wears him out, it wears him out
 
She looks like the real thing
She tastes like the real thing
My fake plastic love
But I can't help the feeling
I could blow through the ceiling
If I just turn and run
 
It wears me out, it wears me out
It wears me out, it wears me out
 
If I could be who you wanted
If I could be who you wanted all the time

緑色のプラスチックの如雨露
彼女はそれで中国製の作り物のゴムの木に水をやる
まがい物の土に植えられた木にね
それはくだらない男から買ったもの
結局取り除かれる運命の
ゴム製の木でいっぱいの町で、*1
 
それが彼女をすり減らし、疲れ果てさせる
それが彼女をすり減らし、疲れ果てさせる
 
彼女はどうしようもない男と暮らしている
狂ったポリスチレン野郎と
もう粉々になって燃え尽きるしかないような男
男は外科医をしていたんだ
80年代に女性相手の整形外科をね
でも重力に勝てはしないのさ
 
それが男をすり減らし、疲れ果てさせる
それが男をすり減らし、疲れ果てさせる
 
彼女は本物みたいに見える
彼女は本物みたいな味がする
僕のまがい物の恋*2 *3
でも自分の気持ちを抑えられない
天井を突き破ってしまいそうなくらいだよ
ただ逃げ出そうとするだけでも
 
それが僕をすり減らし、疲れ果てさせる
それが僕をすり減らし、疲れ果てさせるんだ
 
君が望むような人間になれたなら・・・
いつも君が望むような人間であれたなら・・・


ところどころごまかしつつも何とか訳してみる。正直言って訳の正確さにはほとんど自信ありませんのであしからず。。。
この曲は全てが人工物に置き換えられていく現代で自分の中に湧き上がってくる感情までも"fake plastic"すなわち、誰かに作られたまがい物であると感じてしまう人間を歌っているちょっと悲しい歌。
現代を皮肉ったような歌だけどやっぱりグッと来るものがある。第2ヴァース終わりまでは第三者視点で静かに曲が進行していくが"she looks 〜"と主観視点で歌い出すとともに曲が一気に盛り上がる展開は鳥肌もの。クライマックスを迎えて"if I just turn and run"まで歌い終わると曲はまた静かになる。そして最後の「いつも君が望むような人間であれたなら・・・」というせつない呟きでこの曲は締めくくられる。
トム*4らしい繊細な感情を歌った歌詞とジョニー*5のギターが炸裂する一番大好きな曲である。
 
訳している途中で気になったことがある。
それは第2ヴァースまでに"fake"であふれる社会に生きる人間として描かれる"she"と、それ以降の"looks like the real thing"な"she"そして"you"が同一人物なのだろうか?ということ。同一と捉えるのが自然な解釈だろうが、別と考えるとそれはそれで面白い歌詞になる。
"looks like 〜"「本物みたいに見える」という一節は"she"が"real thing"では無いと理解していることを暗に示しているが*6別人物と考えた場合、思いを寄せる彼女を"real thing"では無いと、無理やり思い込もうとしているように感じられる。つまり、何らかの原因で諦めざるをえない(本当は"real thing"だと感じている)"she"を、第2ヴァースまでに描かれた人間と同じ"fake"だと思い込み、その恋自体も"fake plastic love"と自虐的に捉えることで"she"を諦めきれない自分を無理に納得させようとしている歌詞だと解釈できるのだ。
無理矢理諦めようとしているから"I can't help feeling"「気持ちが抑えられない」、と自然につながるし、"if I just turn and run"という一節はまさにその無理矢理彼女への気持ちをそらそうとしている行為をさしているのではないか。
大分屁理屈こねた気がしないでもないが、こっちの方がより切ない歌詞になるので個人的には好き。*7

追記:YouTubeにてPVライブ映像を見つけたので紹介。

The Bends

The Bends

*1:はっきりとした意味が取れなかったけど"plans"と"plants"をかけてるという強引な解釈で無理やり訳してしまった

*2:loveを愛か恋か、それとも恋人と訳すか微妙なとこだが自分の勝手な好みで恋と訳す

*3:ちなみに自分のidはここからとりました

*4:トム・ヨーク Vo/G radioheadの中心人物

*5:ジョニー・グリーンウッド G トムに続いてradioheadの鍵を握る人物である

*6:本物だと本当に感じてるなら"like"はいらないはず

*7:ここまで書き終わった時点でそもそも"she"が別人物という前提がいらない気もしてきた。まぁこれだけいろいろ考えられるのは、それだけこの詩が深いからだということでうやむやに終了。。。

方針

好きな音楽について書くっていっても言葉で音楽を表現するのは難しい。。。
バンドの紹介って言ってもamazonとかファンサイトを見れば
自分が書くよりもよっぽどわかりやすい紹介文があるだろう。。。

ということで自分の好きな曲の歌詞を自分なりに訳しつつ、解釈しつつ
それとなく好きなバンドを紹介していく方向で進めていくことにします。

ちなみに第一回目はRadioheadの「fake plastic trees」を扱おうと思ってます。